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Who’s working? 第6回 有限会社モアナ企画 三田大介さん

8月 05日 Who’s working? 第6回 有限会社モアナ企画 三田大介さん

co-lab墨田亀沢には様々な活動をされているメンバーさんがいらっしゃいます。
その活動をインタビュー形式でご紹介するシリーズ“Who’s working?”
第6回目は『有限会社モアナ企画』の三田大介さんです。
今回は三田さんに現在のお仕事やco-lab墨田亀沢に入ったきっかけなどについて伺いました。
インタビュー&構成:今野和人(co-lab墨田亀沢:re-printing/コミュニティ・ファシリテーター)

街の中に飛び込む仕事

――現在のお仕事は何ですか?
コーディネーターやプロデューサーをやることが多いですね。
――レギュラーでやっている仕事はどういうものでしょうか?
1つは「すみのわ」という福祉作業所の商品づくりや販売をサポートする仕事、もう1つは「墨田区商業コーディネーター」という地域の個店さんのいろんな課題解決の手伝いをする仕事をいただいています。
――地域の活動をしたいと思ったきっかけは何ですか?
20代のころは建設コンサルタント会社で橋の設計部門の仕事をしていました。30代で転職をして、土木分野を主な対象としたデザイン事務所に入ったんです。そのとき、新宿の大規模工事の現場をデザインするという案件を担当し、工事の仮囲いのデザインに携わりました。「新宿の過去・現在・未来」を壁に投影しようというアイデアだったのですが、その際に街をたくさん取材しました。それが建設コンサルタント時代の図面上の仕事と違って、「街にはこういう人いるんだ」という発見がありました。なんというか、街の中に飛び込むことの面白さを感じたんですよね。

福祉作業所のものづくりのサポート

――現在は地域の福祉作業所と関わるすみのわの仕事をされていると伺いましたが、すみのわとはどのような取り組みなのですか?
すみのわは、墨田区発の地域連携型の福祉プロジェクトです。墨田区役所からの委託事業で、地域の福祉作業所で働く方たちの工賃UPを目指して、そこで作られる商品により高い付加価値を持たせ、販売していくためのサポートをしています。
――最初、三田さんはすみのわでどういう仕事をしたのでしょうか?
まずは商品開発からはじまりました。福祉作業所の利用者さんができることを把握するために、すみのわをともに運営するプロダクトデザイナーなどと一緒に作業風景を見せてもらったり、ワークショップで一緒に手を動かせてもらったりして、「それならこういう道具を使って作ってもらおう」などと商品作りに取り組みました。

――最近はどういうかかわり方をしていますか?
希望する福祉作業所と一緒に商品開発や販路開拓もしています。自力でできてる施設もあるし、サポートをしてほしいと頼まれる施設もあり色々です。ただ、ずっとべったり何かやるのではなくて、もともと「自立を目指す」というミッションなので、あまり介入しすぎないようにはしています。

イベントは旅行になる

――牛嶋神社と隅田公園で開催される手づくり市「すみだ川ものこと市」の立ち上げにも三田さんはかかわっていると聞きます。どういう経緯ではじまったんですか?
墨田区内で4人くらい手づくり市をやりたいという人たちがいたんですね。それぞれ話を聞くと、どこから手をつけていいかわからない、どこで開催できるのかわからないなど困りごとがわかりました。それから、みんなで集まって情報交換し合ううちに、神社やお寺というのはやりやすいらしいとヒントを得たんです。
――言われてみると、時代劇でも市はお寺で開催されていますね。
公園などに比べると民間の土地なので規制があまりないんです。かといって、プライベートではなくてある程度はパブリックな空間です。街に開けてもいるけど、自由も利く。手づくり市をやりたい人の中に神社の氏子さんもいたので聞いてもらったら、開催できることになりました。
――回数を重ねてどういう市になっていったと思いますか?
最初は下町で開催すると、通りがかりのお客さんに「これ高いわね」などと言われることもありました。でも、回数を重ねるうちにこの手づくり市を目的に来てくれるお客さんが増えてきて、値切るとかもなく好意的に買い物を楽しんでくれるようになりました。すると、出店者さんも気持ちよく出店できるから楽しいみたいです。次回は2022年10月15日(土)ですが、次はどんな風に広がるか今から楽しみです。
――お客さんも旅行先とかで気持ちよくお金を落とす感覚に近づいたんですかね。
まさにそうなんだと思います、旅行って独特の買いたいモードになりますからね。かといって、ものこと市で出店されてるものは、そんなに高いわけではないですけど(笑)。

co-lab墨田亀沢入所第1号

――三田さんはco-lab墨田亀沢に入った第1号ですね。7年間でどんな変化がありました?
何より人が増えたのが大きいですね。いまは面白いですよ。刺激になりますし、いろいろ助かってます。
――日々、どういう使い方をしてますか?
事務作業とかパソコン仕事をしています。あと、大きなカッティングマットがあるし、すみのわ関係で展示・販売をするときなど、自由に使わせさせてもらえる端紙も色紙とか種類が豊富にあるので、すごく活用させていただいたりしてます。
――今までどんなコラボレーションがありましたか?
デザイナーの青木さんにすみだ川ものこと市のチラシを作っていただいたり、デザイナーの八島さんと墨田区商店街連合会のキャンペーンのチラシ・ポスターを作ったり、アートディレクターの降旗さんと地元製造業さんの商品カタログを作ったりしています。

(八島さんと制作した墨田区商店街連合会のキャンペーンのポスター)

かっこよく言うと

――墨田区とかかわりの深い三田さんですが、墨田区でよく行く場所やお勧めの場所を1つ挙げてもらえますか?
数ヶ月前、展示をさせてもらってた一軒屋カフェikkaさん。1階が紅茶専門のカフェとギャラリーで2階が古本屋さんとキャンドル作家さんのアトリエが入っています。お店とすみのわは商品のコラボもやっているし、店主さんと友達でもあるのでお勧めしたいですね。
――最後に。仕事で大事にしてることは何でしょうか?
そうですね、人と街との関わりをつくるようなことを心がけています。たとえば、『すみだ向島EXPO』という街なか芸術祭に参加させてもらったのですが、そのイベントでは地元のお店にもっと行ってもらう仕掛けができないかと思って、隣人コンシェルジュとしてEXPOのお客さんと話して、「あなたのこの気分だったら、あそこの店がおすすめですよ」などと提案してクーポン券を渡してご案内するという企画をやったりしました。
あとは、「自分はこのジャンル」と決めないようにしてますね。またいで横断して仕事をできたらいいと思います。一言で言うと「ジャンルを横断することを恐れない」ですかね……かっこよく言うと(笑)。


三田さんは話しやすいだけでなく、話しかけやすい人です。柔和な空気感をまとっているので、拒否されるだろうという悪い想像が思い浮かびません。だからこそ、困りごとを三田さんなら話しやすいし三田さんとなら一緒に仕事ができると望まれるのではないかと思いました。これからも三田さんがどんな新しい人と街との関わりを作ってくれるのか楽しみにしたいと思います。
次回は『株式会社KIJIN』の石川玄哉さんにお話しを伺います。お楽しみに!