スミファ(すみだファクトリー巡り)に参加しました
11月21日(土)・22日(日)はスミファというイベントがありました。このイベントは、墨田区内の町工場が工場を開き、見学受け入れたりワークショップを開催したりするもので、今回で4回目のイベントです。co-lab墨田亀沢とサンコーは今年初めて参加しました。
スミファのぼり
スミファって?
区内には3000軒件弱の町工場があり、東京23区の中でも有数の町工場の多さなのですが、ピーク時の昭和40年代には9700軒あったと言われています。その頃は町の景色の一部に町工場があり、子供の遊び場所でもありました。しかし今では情報管理の問題などから、町工場は扉を閉ざしてしまい、町工場と町の関係は薄れて行ってしまいました。そんな町工場を年に1度だけ解放して、町の人たちに見て頂く。そんなイベントがスミファです。
じっぷり・どっぷり印刷・紙加工ツアー
スミファの特徴は、幾つかの工場をまたいだツアーを申し込んで、見学して回るスタイルにあります。私たちは、紙加工の東北紙業社さんと組んで、ワークショップのツアーを企画しました。テーマは、印刷と紙加工の技術を使ってクリスマスカードを作るワークショップです。
クリスマスカード
サンコーでオンデマンド印刷機を使って印刷した台紙に、co-lab墨田亀沢で活版印刷機を使用して文字を印刷します。
活版の体験
そして東北紙業社さんに移動して、抜き加工をします。抜かれたカードは、クリスマスのモチーフに穴が開いて素敵なカードになり、抜いた紙はクリスマスツリーのオーナメントになります。
オーナメント
デザインは、co-lab墨田亀沢のメンバーでもあるデザイナーの八島克也さんに協力をして頂きました。8枚作るカードのうち1枚は、印刷と抜き加工・折加工を行うことで、こんな素敵なリースになりました。
クリスマスリース
印刷工場の見学
活版の体験が終わると、印刷工場の見学です。普段は印刷機やmacに向かって仕事をしている職人達が、緊張しながらも自分たちの仕事場を案内します。
印刷の前工程の説明
1時間で1万枚を超えるスピードで刷上ってくる印刷機に、皆さん大興奮。
印刷機の見学
紙加工場の見学
ここでのワークショップが終わると、会場を東北紙業社さんに移して、抜き加工を行います。カードを抜く前に、パズルの抜き加工なども体験できます。大型の抜き機を実際に操作して頂くのですが、ベルを鳴らし、2つのボタンを同時に押さないと動かない機械(それだけ危険な機械)に皆さん緊張気味です。
抜き加工
moi coffeeの出張珈琲
moi coffee
スミファのクリエイティブディレクションを務めた守田篤史さんは、もう一つの顔として珈琲の焙煎士と言う顔をもちます。その守田さんの珈琲ブランドであるmoi coffeeが出張珈琲をしてくれて、深い味なのに、苦くない。そんなおいしい珈琲を提供してくれました。2日間で150杯以上出たようですよ。それ以外にも、守田さんが活版印刷によるフルカラー印刷にチャレンジした作品などが、活版印刷の作品が展示・販売されていました。
活版によるフルカラー印刷
本当に多くの方にご来場いただいた2日間でした。最終製品を作っていない町工場では、どうしても自分達の仕事と世の中のつながりが見えにくくなります。でも、このようなイベントを通じて、町の人に自分達の仕事をご説明し、仕事場を見て頂く事で、印刷物の先にいる人達の顔が少し見えるようになった気がします。このイベントを実現するために活動して頂いた事務局の皆さん、ボランティアスタッフの皆さん、お疲れさまでした。有難うございました。