活版ワークショップ ただいま準備中
1枚1枚自分の手で刷り上げていく活版印刷は、オフセット印刷による印刷とは異なり、独特の陰影や味わいがあります。そんな活版印刷を使ったワークショップを12月3日に開催すべく、現在準備を進めています。イベントの詳細は、近いうちにご案内しますが、今日はその準備の様子をご紹介します。
今回のワークショップでは、12月初旬という時期なので、冬のモチーフを使ったミニメッセージカードと、コースターを作る予定です。まずはコースター用の紙を、co-lab墨田亀沢に備え付けられているカッティングプロッターを使ってカットします。
10センチ角で角は1.2センチの円でカットされました。このカッティングプロッターは、図面通りに厚紙を抜いたり、折りを付けたり、カッティングシートを切り抜いたりできる優れものです。
紙の準備ができたので、次は版の準備です。活版印刷では、版の凸の部分にインキがつきます。版の種類は、鉛や亜鉛などの金属や木を使ったりもしますが、今回は樹脂版を使います。
この樹脂版を余計な部分をハサミで切り取って、メタルベースと呼ばれる土台に貼り付けて行きます。
この樹脂版を、活版印刷機に取り付けます。今回はミニメッセージカードとコースターの2種類を別々の色で作ります。そのため、2台に別々のインキを馴染ませていきます。
これは、少々インキのつけすぎで、あとで苦労することになるのですが・・・。それはご愛敬として。
だんだんインキが馴染んできました。
いよいよ印刷の開始です。写真は、12月3日のワークショップを一緒に開催する、コンサルティングデザイン東京の相田さんと、co-lab墨田亀沢印刷コンシェルジュの越村。
最初に刷ったメッセージカードは、こんな状態でインキで真っ黒です。
これは、インキのつけすぎと、ローラーのセッティングの問題です。なので、インキをふき取り、さらにインキローラーが通るレール部分に、マスキングテープを貼って版にインキが着き過ぎることを防止します。
これ以外にも、版と紙がまっすぐに当たるように印圧の調整をしたり、紙の位置を調整したりと、細かい作業を繰り返して、やっと綺麗にすることができます。
ここまでは時間がかかるのですが、一度セッティングさせ出来てしまえば、刷るのは案外スムーズにできます。
メッセージカードが3種類と、コースターを1種類、印刷しました。
12月3日に、年末年始のパーティシーズンに便利なミニメッセージカードとコースターを活版印刷で刷るワークショップを開催します。活版印刷をやってみたいけど、チャンスが無かった。そんな人にお勧めです。詳細が決まりましたら、facebookやこのサイトでご案内しますので、期待しながらお待ちください。
≪チーフ・コミュニティ・ファシリテーター 有薗≫