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co-lab墨田亀沢の毎日

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Who’s working? 第3回 ピガップ 児嶋真人さん

co-lab墨田亀沢には様々な活動をされているメンバーさんがいらっしゃいます。
その活動をインタビュー形式でご紹介するシリーズ“Who’s working?”
第3回目は『ピガップ』の児嶋真人さんです。
今回、児嶋さんには現在のお仕事やco-lab墨田亀沢に入ったきっかけなどについて伺いました。
インタビュー&構成:今野和人(co-lab墨田亀沢:re-printing/コミュニティ・ファシリテーター)


豚革というニッチ

――現在のお仕事は?
豚革を使った商品の開発や販売を行っています。
――はじめてどれくらいですか?
8か月くらいですね。
――そもそも、なぜ豚革に興味をもったんでしょうか。
もともと、メンズアパレル好きで靴とかミニバッグをつくっていました。牛革を仕入れた革加工会社さんにお世話になった際、墨田区は豚革の生産が多いと知ったんです。そのときまで自分も豚革を知らなかったんですよ。豚の革ってあるんだって(笑)。
――僕も知らなかったです(笑)。
そのとき、豚革メインで商品開発しているものが、あんまり多くないなと気づきました。
洋服が好きなので思うんです。革小物って立体のようで平面のイメージがあって、ちょっとした形で差をつけるっていうのが難しいのかなと。それなら、わかりやすく素材で差をつけるのがいいのではないかと興味をもちました。
――競合相手が少ない豚革に興味をもってはじめたんですね。
はい。近年、洋服の廃棄が問題になっていますし、お客さんとしてはモノが足りてる時代ですので、むやみに革製品を増やしたくないなという思いもありました。豚革は使われてる量が多くないし、食肉の豚さんの皮を加工するので、素材を0からつくりだすものじゃないんです。合皮に比べると、有効活用という面でも魅力を感じました。
――豚革のファッションとしての魅力は何だと思いますか?
豚革は薄い色味の優しい色合いが比較的出しやすい素材です。機能性としては、軽くて、通気性がよくて、摩擦に強い。あとは、肌触りがしなやかで、ずっと触っていたくなるような質感が特徴かなと思います。
児嶋さんが手掛けた豚革の財布

豚革とキックボクシング

――児嶋さんは引退されましたが、プロのキックボクサーとして活躍されていました。その経歴は豚革と何か関係あるのでしょうか。
キックボクシングのチャンピオンのトーナメントに出られるくらいにはなったんですけど、そこから上に行くのが近いようで遠く、ある種あきらめて引退しました。
キックボクシングに限らずいろんなことに挑戦するなかで、なかなかいちばんになりきれなかった人生だなという思いと、自分の魅力をもっと発信できたんじゃないかという思いがあります。
豚さんもお肉としても革としても牛さんのほうが人気で、いまひとつ魅力を出し切れてない部分があるのかなと自分に重なったところがありました。いま、豚さんを応援して豚さんが輝くと、自分も一皮むけるんじゃないかと思っています。
プロキックボクサーとして活躍した児嶋真人さん

co-lab墨田亀沢の利用

――colab墨田亀沢を知ったきっかけは何ですか?
豚革の仕事をはじめる際、いちばん応援体制が強い墨田区のシェアオフィスを探しました。
ほかの墨田区のシェアオフィスの見学にも行ったのですが、ここがいちばんほかの利用者さんとの交流がしやすそうだと思ったのと、見学に行ったときにスタッフの方と話をして楽しかったのがきっかけです。
――日々、どういう使い方をしてますか?
最近は荷物が増えちゃったので、デスクではなくフリースペースで作業してます。あと、WOOBO(ビジネスワークブース)があるので、ビデオ会議をやるときは重宝してます。
――入ってみて気づいたよかった点は何でしょうか?
メンバーの方が活躍してる様子が刺激になります。あと、自分が写真の撮り方に悩んでるときに、「この人がカメラできるよ」とか、メンバーの方がつないでくれたり相談にのってくれたりするので、誰かに相談できるのが最大の魅力だと思ってます。
――どんな人にco-lab墨田亀沢をすすめたいですか?
クリエイターさんで、今から何か始めようとしていて、あまり横のつながりがないような方が飛び込んで入ってもらうのがいちばん面白いのかなと思います。

仕事で大事にしていること

――仕事で大事にしてることは何ですか?
やろうかやらないかで迷ったら、なるべくやろうとしてます。いまの状況はいままでの自分が選んだことの積み重ねだと思うので、これからをよくしたいんだったら、選んでこなかったことをしないとよくならないかなと思ってるので。
――たしか、岡本太郎も似たようなこと言ってましたよ(笑)。
キックボクシングの練習もそうだったんですよ。嫌なことをやったぶん本番で自信になって、「あんな思いしてきたんだから負けられない」と思いが強くなりました。だから、やれるかやれないかの選択で今後は変わってくるのかなと思っています。

これからしたいこと

――今後したいことは何でしょうか?
豚革のレディース向けアイテムもつくっているんですが、対面で売っていきたいんですよ。それもただの革小物ショップというのではなく、カフェのようにしてコーヒーやお酒を飲みながら革小物を見られるようにしたいです。革小物を店で買おうとすると、少し高い物だし「そんなにさわっていいものなのか」とか「店員さんが見ているから買わなきゃいけないのかな」みたいな、手に取ってじっくり見づらい雰囲気があると思います。なので、一緒にお酒とか飲みながら、お客さんと交流できる場をつくりたいです。
豚革商品のパンフレット
豚革商品のパンフレット


長年、プロボクサーとして対戦相手のみならず何より自分と向き合ってきた児嶋さん。インタビューの際の実直な受け答えから、これからも豚さんや豚革をつくる人、豚革の商品を買ってくれる人と向き合い続け、最適な距離を模索する真摯な方だろうと想像しました。
「豚さん側から見て、人間は人間さんと呼ばれるような生き方をしているのだろうか……」などと言うと途端に怪しくなりますが、僕も少なくとも命をいただくという感性はもちたいと思います。
次回は『合同会社はひぷぺぽ』の宮村さん夫妻にお話を伺います。お楽しみに!

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