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第1回 お金部を開催しました

クリエイターの皆さんにとって、「経理」「お金」「税」といった言葉は、できれば避けて通りたい世界。という方が多いかもしれません。でも、避けて通ることのできないお金のことを、アルコールを交えながら気軽な雰囲気で語り合い、学びあえる場として、「お金部」の第1回が開催されました。

第1部はセミナーの部です。『数字が苦手なクリエイターでもできる、クラウド会計システムを使った手抜き経理』というテーマで、税理士の猪田先生に講演をいただきました。
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猪田税理士は、20歳で税理士に合格し、26歳で独立。現在は、創業支援に力をいれており、創業に関する補助金や融資などに強みを持たれています。また、奥様がwebサイトやファッションのデザインを手掛けており、会計用語がクリエイターに通じにくいことを家庭内でも実感されているそうです。
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今回のセミナーで取り上げたクラウド会計システムとは、PCにソフトをインストールする従来の会計システムではなく、web上にデータを持つ形の会計システムで、freeeMFクラウドなどが有名です。このクラウド会計システムは、会計の専門知識が無くても、簡単に自分で経理が出来てしまう。しかも業務が劇的に効率化するといったことを売りにしているシステムなのですが、具体的にはどんなメリットがあるのか?という説明からスタートしました。
まず、macでも使える。というのが、クラウドシステムのメリットの1つです。従来の会計システムはwindows限定のものが殆どでした。そのために、会計のためだけにwindows端末を持つ必要がありました。それが、mac一台ですべてを完結させることができるというのは、mac比率の高いクリエイター業界にとっては大きな福音です。
次のメリットは、エクセルやワードを使った管理がいらなくなるということ。今までは、エクセルで請求書を作成し、仕訳を会計システムに入力。次に売掛台帳をエクセルで作って、通帳を見ながら入金を確認して台帳を消込み。そして、入金仕訳を会計システムに入力。というのが今までの流れでした。そして、この仕訳の入力が苦手で、税理士に丸投げという方も多いのではないかと思います。しかし、クラウド会計システムなら、請求書をシステム内で作ることができるため、請求書が完成すると自動で仕訳が入力され・売掛管理がスタートします。そして、売上の入金があると売掛金の消込も会計システム内で実施されます。このように請求から仕訳入力までが一連で会計システム内完結し、エクセルでの管理が必要なくなります。
さらにこのシステムがクラウド上にデータを保管しているので、別の場所にいらっしゃる税理士と同じデータを見ることができます。わからない箇所について、同時に同じ画面を見ながら修正できるのは、地味に便利だったりするとのこと。さらに、amzonなどのECサイトで備品を買った場合や、クレジットカードで買い物をした場合も、そのデータも連携することができので、入力をする手間を大幅に省くことができます。
これらメリットの説明のあとに、いまはIT導入補助金を使うと、初期設定にかかるコンサル費用も含めて2/3の助成が出ること。給与システムとの連携、新たにこのシステムを導入するには、新年度のタイミングで実施するのが望ましい。といった説明がありました。
その後、「真面目な」質疑応答に入りました。法人設立して間もないメンバーさんはfreeeのユーザーが多く、ベテランの方々は旧来のシステムを使われている方が多かったのですが、「従来のソフトでできていて、クラウド会計システムでできないことはあるのか?」といった質問が活発に出ていました。個人的には、クラウド会計システムの弱みとして、ブラウザーを使うために入力してからの反応時間が少しだけかかることが許せなくて、猪田税理士ご自身の経理システムは弥生会計を使っている。というのが印象に残っています。逆に言うと、クラウド会計システムも弱みって、これくらいしか無いということかもしれませんね、
第2部はいつものようにアルコールを交えながら。
今回のお食事は、「丁寧にお出汁をひいたお料理をご提供するお店」がコンセプトの二階の食堂 kanegafuchiさんにお願いしました。
第1部では聞けなかったよりリアルなお金の話しで、猪田税理士を囲みながら盛り上がりました。
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次回お金部のテーマも決まり、そして、いつもの如く夜遅くまで宴は続くのでした。
 
〈co-lab墨田亀沢 チーフ・コミュニティ・ファシリテーター 有薗悦克〉

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