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co-lab墨田亀沢の毎日

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スミカメエイゴを開催しました

今回で2回目の英語セミナー「スミカメエイゴ」。講師の田邉香菜子さんは有薗のカラオケ仲間。ネイティブ講師しか採用しない大手スクールで英語を教えていた経歴を持ちます。「日本では子供の英語教育が議論されてるけど、英語に強い苦手意識しかない大人の背中を見た子供たちが英語を話したいと思うわけがない。大人の人がまず英語を好きにならないと」カラオケ中、そんな話をしていた香菜子さんに共感した有薗が場所を提供する流れからスミカメエイゴが誕生しました。


スミカメエイゴは無料。いつ来てもいいし、日本語使ってもいいし、遠くで眺めててもいい。目標はただ一つ「英語嫌いを減らす」。毎回香菜子さんが2時間ほぼ日本語で話しっぱなしになる講義の理由はそれだけ伝えなくてはならない英語学習における「誤解」や「不可解」が多いから。その誤解を解くには、2時間話続けても足りない位だと香奈子さんは言います。
「でもノートを取る必要はありません。ノートを取らないと勉強した感が出ないというのも昭和・平成の刷り込み。情報や知識は指先一つでネットから取得できる時代。スミカメエイゴでは何を検索するかを伝えていくのかもしれません。」
そんな、スミカメエイゴ第2回の中から、心に残った香菜子語録をいくつかお伝えします。どれも目から鱗がボロボロ落ちるような内容でした。

自分がどっかに行っちゃう-人格の迷子問題


日本語で「昨日何食べた?」と聞かれると「忘れた(笑)」と言える人が、英語で訊ねられると食べたものを全て答えようとする。言語が英語に変わっても、自分自身が変わる必要はないのに、よそ行きの自分になっている方がとても多い。その原因は発音や語順・文法の完璧さといった正しさを求めているから。それよりも意思や思いが伝わることが本来の目的だと言うことを忘れないこと。ちゃんと意志を伝える。これは日本語外国語問わず大切なことだと思います。

ネイティブの英語は聞き取れなくて当たり前-だってそんなに明瞭に発してないから


英語は聞きとれなくて当然。例えば「聞き取れなくて当然」という言葉も、日本人が早口で発音したら、英語圏の方には「きとれなくてとぅぜん」くらいに聞こえているはず。日本語を学習中の外国の人が聞いたら「聞き取れない」問題になりますよね。
さらに、ネイティブの発音は、音がどんどん混ざったり濁ったり、元来文字で見るほど明瞭ではないのです。この問題を解消する要点は①消える音が2種類②混ざる音が2タイプ③予想以上に短いリズムで発せられる音と合計5つ。
とにかく聞こえなかった音は状況から推測すればいいし、自分でも発音して練習すると英語のリズム感が体に馴染んできて、ネイティブの発言が聞きとれるようになるそう。そのためには「発する」ことが大事。言えないことは聞こえないです。

句動詞-見た目超簡単な顔して攻略できない子


句動詞とは複数の単語が組み合わさって1つの動詞みたいな働きをする言葉のこと。我々の受験時代にはイディオムとか熟語みたいな言われ方をしていたかもしれません。複数ある単語の組み合わせでは、フレーズ全体の意味が推測できないのが句動詞の特徴。いい例がcome up with。comeもupもwithもそれぞれ意味はわかるし、別段難しい言葉ではないけどこれは「来る」と言う意味でも「上に」という意味でも「一緒に」という意味でもありません。come up withは「思いつく」という意味。
「企画案を思いついた」などはcome up withでいいのに、辞書を引くと、あまり常用ではないbethinkやconceiveなどにあたってしまう。これら会話中の登場頻度があまり高くないものを覚えた私たちは、come up withを知らずに過ごし、今日も「見た目簡単なのに並ぶと訳わからない」でも使用頻度のゲキ高い言葉を会話に散りばめられて、チンプンカンプンなキモチを味わっているのです。
とにかく句動詞の種類が多いこと、その句動詞が結構な割合で会話を牛耳っていること。これがわかると、句動詞を覚えるだけで理解できる領域が格段に広がります。

関西弁に学べ


関西人の語順は英語向きだそうです。関西弁の語順を意識すると英語の上達は早まるとのこと。考えたことを関西弁を参考に優先順位をつけなおして、それを英語に置き換える。このアドバイスで、参加者がいきなり自然にしゃべれるようになってしまい驚きでした。
自己紹介が終わったところで、英語でコミュニケーションしたい話題をピックアップ。英語の文字組みについてや、家族がインフルエンザになった話などが挙がり、それぞれのテーマについて話す中で発音を練習したり、単語の意味を教わります。2回のレッスンで、自分の中にある英語への苦手意識がほどけていくようでした。

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