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ゆる~くデザイン思考を開催

1月18日 ゆる~くデザイン思考を開催
メンバーでプログラマーの竹下さんが「要件定義からアウトプットに至るまでのデザイナーの方の思考プロセスを知りたい」との思いから、メンバーに声を掛け、『ゆる~くデザイン思考』と銘打ったディスカッションが開催されました。
グラフィックデザイナーの鈴木潤さん(インクデザイン合同会社)や小川道和さん(株式会社PAD)などの方々から直接話をお聞きしました。

_MG_0005 のコピー竹下 仁さん
まず、鈴木さんのデザインに対する思い(考え方)を語っていただきました。
業務内容の説明が一段落して突然「デザインとは何ぞや?」と質問を参加者に投げかけました。参加者それぞれが考える「デザイン」の定義について話した後、鈴木さんは、「デザインは問題解決の手段。手法は違うけど、デザインもプログラムも基本は同じ」「クライアントの依頼を、会社案内やパンフレットとして形あるものに表現する。デザインはロジックであり、なぜこの表現にしたかという説明責任が伴うと思っている」と話されました。
また、竹下さんの「ゴールのイメージがなかったり、要望が言語化されていないクライアントさんの依頼はありますか? そんな時はどのようにデザインの方向性を決めていくのでしょうか?」との質問に、鈴木さんは「多いです。そんなときはマトリックス表を利用して、系統立てた案を数種類作成し、作成意図とともに提示しています」と話されました。
_MG_0007 のコピー鈴木潤さん(右)と天野咲耶さん
小川さんは、実際に手掛けた作品をお持ちになり、それを見ながら具体的なお話をされました。
「ぼくにとってデザインは、徹底的に読者目線になることと、常識を疑うこと」と言います。クライアントは行政なので支給される原稿は堅いものがほとんど。「ねらいと印刷物を受け取るシーンをイメージして、『これは違う!』と言えることがデザイナーに必要な感性」と小川さん。クライアントの伝えたい事を、もっと効果的に伝わるデザインを提案し、採用されたパンフレットでした。
文章だけの原稿から塗り絵が楽しめるパンフレットにした経緯を一つ一つ詳しく説明されました。このデザインを採用してもらうための説明に、大変苦労されたそうです。
そこには鈴木さん同様、グラフィックデザイナーとしての葛藤があったようです。
_MG_0008 のコピー小川道和さん(左)と竹下さん
主催された竹下さんは、「このオフィスはデザインに携わる方が多いので、非デザイナーの自分にとってはあまり聞き馴れない言葉を耳にすることも多いのですが、逆に言うと、それだけ勉強になる機会が多いということ。全くフィールドの違う人たちが集まって、今回の様な場を気軽に設けられるのが、こういうシェアオフィスの魅力ですね。今日伺った話も、分野は違えど自分のフィールドに読み替えて応用できるものだと思うので、大変参考になりました」と仰っていました。
(お酒の力もあって?)大変盛り上がったディスカッション。「2月15日に皆でデザイン大喜利をやるぞー!」と全員一致で決定して、お開きとなりました。
〈コミュニティ・ファシリテーター 越村光康〉

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