第4回スミカメゼミを開催しました。
メンバーさん同士の自主的な勉強会であるスミカメゼミも、もう4回目の開催となりました。今回は墨田区役所産業振興課の方々も参加して、「ゆるっと会計勉強会」です。
特別参加の墨田区役所のお二人
数字に苦手意識を持つクリエイターの方は多い印象。そんなクリエイターさんに向けて、企業のIR資料のデザインを手がけられているインクデザインの鈴木潤さんと、もともと上場企業の経営企画室長として、株主向けの開示資料を作る立場にあったco-lab墨田亀沢のチーフ・コミュニティ・ファシリテーターの有薗悦克が進行役となり、業績が開示されている上場企業の決算書を読み解いていきます。
今回の参加者は、事業を法人化されている方ばかり。皆さんの決算書に対する意識の高さがうかがえます。
父娘の対決の結果は正しかったのか
まずは大塚家具。以前、父と娘の対立で話題となりましたが、現経営体制になってから業績は急降下。キャッシュフロー計算書における営業CFと、バランスシートにおける現預金残高から、この業績が続いたらあと何か月存続できるか…。という血なまぐさい話から勉強会がスタートしました。
同じ家具業界でも、ニトリは業績の良さが際立っていて、大塚家具とニトリは売り上げで30倍近く差があります。経済規模では太刀打ちできない会社の後追い的な戦略をとったことが致命傷になったのではないかといった意見も聞かれました。
続いて小売業界の二大巨頭、セブンアンドアイホールディングスとイオン。前者は、自己資本が充実して堅実な経営。それに対して後者は借入比率がセブンと比較して高く、投資に対して積極的。といった様子が見えました。携帯電話会社3社の業績比較や、それぞれのメンバーさんが取引しているクライアントさんの業績などを見ながら、いつものように話題は尽きません。また区役所の方からは、行政機関独特の会計の考え方についてお話しいただき勉強になりました。
会社を表現する数字
数字とデザインは会社を表現するという意味では、切っても切れない関係。鈴木さんも「意外と会計の話はクリエイターと親和性が高いはず」とおっしゃいます。会社の数字が身近に感じられるような「ゆるっと会計勉強会」、また機会を見つけて実施したいと思います。