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co-lab墨田亀沢の毎日

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第16回プレゼン会を開催しました

2023年9月22日、第16回プレゼン会を開催しました。
プレゼン会は、メンバーさん同士がお互いの得意分野を理解し合い、コラボレーションのきっかけを生み出す場として開催されています。
今回はco-labに集合するメンバーと、オンラインで参加するメンバーによるハイブリッドな開催。19名が現地に集まり、みんなで乾杯からスタートしました。
プレゼンターは佐藤誉子さん(株式会社nice bravo design)、萩ひかりさん・平野華楓さん(インクデザイン株式会社)、深川信彦さん(合同会社ケインズ)の3組です。

アート&デザインで人々を癒したい

最初のプレゼンターは株式会社nice bravo designの佐藤誉子さんです。現在、主にオリジナルブランド「FLYING APARTMENT」の運営をされている佐藤さんはこれまでの活動を振り返ったうえで、コロナ禍以降の取り組みについて語ってくれました。

佐藤さんは美大を卒業後、広告代理店に就職。大手企業とストーリー作成や販促物のデザインなどの仕事をされるうちに、北欧家具の会社innovatorから声がかかり転職。佐藤さんは企画の長を任され、家具や小物の開発やHP制作やショップの展示などに取り組み、今でも根強く売れ続けるキャリーケースなどを製作されました。

佐藤さんが商品開発した北欧家具

その時代に培ったノウハウを携え、佐藤さんは株式会社nice bravo designを立ち上げます。
また、佐藤さんの活動で特徴的なのがアート&デザインとの関わりです。25年ぶりに渋谷LOFTがリニューアルした際、佐藤さんは「FLYNG ART APARTMENT」という個々の部屋の中にアーティストの作品を入居させ、売れたら入れ替わるというユニークな展示を開催。日経MJの表紙になるほど話題を呼びました。

LOFTでの展示の模様
ヨーロッパで厳選されたリユースビンテージシャツを使ってクッションカバーにした作品

最後に佐藤さんはご自身のブランド「FLYNG APARTMENT」の リニューアルしたサイトを紹介してくれました。

こちらの映像は「都会で働いているが郊外で暮らすことに興味を持ち、土いじりなど生活の価値観に変化が起きている人」をイメージし、そういった方に喜んでもらいたい、共感してもらいという想いで制作されたそうです。
そして、佐藤さんは映像に出てくるほわほわしたタオルのように「デザインしたモノやコト、感触で人を癒したい」という願いでFLYNG APARTMENTを続けていると語ってくれました。
これからも「本当に伝えたい事はなにか」を見極め、デザインの力を借りて活動していく佐藤さんの活動に注目していきたいです。

自分で考えて行動するクリエイターを目指して

続いてのプレゼンターはインクデザイン株式会社の平野華楓さん・萩ひかりさんです。

平野華楓さん
萩ひかりさん

インクデザインは「わかりやすく、おもしろく」をポリシーにコーポレートツールやIR資料の制作を手掛けるデザイン会社さんです。
先日、創業10周年を記念して「インクデザイン展」という展覧会を開催されたので、その企画と準備を担当したお2人に詳細を紹介していただきました。
ところで、平野さんは入社1年、萩さんは入社半年のデザイナーなんだそうですが、なぜお2人に白羽の矢が立ったのでしょうか。何でも「言われたことだけをやるクリエイターでなく、自分で考えて行動するクリエイターに」と常々代表の鈴木潤さんがおっしゃっているそうで、お2人はその第一歩の機会として受け止めたそうです。
展覧会は2023年8月16日~8月31日に茨城県小美玉市「四季文化館みの~れ」にて開催。横18メートル高さ3メートルの壁に18名分のポスターが展示されました。

入念な準備期間の説明の中で目を引いたのがロゴ制作です。「インクデザイン展」という8文字をそれぞれ8人のクリエイターが制作しました。

会期中は「インクデザイン展TALK!」と題したイベントも実施。ポスターをつくったプロセスをデザイナーが発表し、ものづくりのコンセプトやそこにいたるまでの考え方を知ってもらったそうです。

インクデザイン展TALK!の模様

参加者の気になったことや感想をポスターに付箋で貼ってもらうワークショップでは、デザインを観察してアウトプットするという体験をしてもらったそうです。
最後にお2人は企画の感想として、「1つの大きなことをやりきった」「たくさんの方に支えられて展覧会を成功させることができた」「この経験があるからまた何かに挑戦できそう」と述べられました。インクデザインさんのサイトにもたくさんレポートがのっているので、ぜひ見てみてください。

アナログゲームの可能性を信じる

最後のプレゼンターは合同会社ケインズの深川信彦さんです。深川さんは設立して15年目になるケインズの事業内容を説明したうえで、今後の展望を話してくれました。

ケインズの事業の柱は「まなび事業」です。これは旅行代理店向けのサービスで、全国の修学旅行生の体験プログラムを企画、コーディネートされているそうです。たとえば、墨田区なら伝統工芸の職人さんのもとを訪れるなど、地域の特色を活かしたプログラムを組んでいるといいます。
続いて、深川さんは自社の特長として5~6年もボランティアでアナログゲームの開発をした経験をあげられました。その活動のきっかけは、深川さんが約10年前に病気になったことだそうです。社会復帰のため、墨田区の地域活動ですごろく遊びのようなアナログゲームにリハビリとして取り組むようになり、その可能性に気づかれたといいます。

深川さんが制作したゲーム「スミトリー」
「北斎人生双六」は世界に誇る天才画人葛飾北斎の波乱に富んだ生涯を、北斎の絵柄をふんだんに取り入れたデザインと、クイズカード等のアイテムで、子供から大人までが楽しめるゲームになっています

そのうえ、深川さんは地域の図書館や学校でアナログゲームのワークショップをボランティアで実施されました。ゲームもデジタル化が進んでいますが、自分で触って体感できるアナログゲームはコミュニケーションツールとして有力だとおっしゃいます。
こうした地域に根差したボランティア活動を強みとして、深川さんは今年の10/24・25日に開催された「図書館総合展」という図書館をテーマとする展示会に出展しました。そこでボードゲームタイプのコミュニケーションツールを展示し、学童保育や図書館利用者数を増やす施策として提案したそうです。

図書館総合展での展示

深川さんはこのプログラムを新しいケインズの事業の柱にしたいと展望を語り、プレゼンを終えました。
ちなみに、この日は深川さんのサイトにのせる動画制作のため、カメラマンの方がいらっしゃいました。動画がアップされるのが楽しみです。


懇親会で終電を逃しかける

プレゼン会が終わって、恒例の懇親会へ。今回もお酒を楽しみながら会話が弾みます。

新規入会の方から初期入会の方まで混じり合い、真面目な話やくだけた話がそこかしこで飛び交いました。
冷蔵庫に以前のお酒が大量に残っていたので、それを片っ端から空けていきました。みなさん、体力ありますね~。
最後まで残っていた近くに住んでいるメンバーは12時半まで飲んだそうです。お疲れ様です!
次回はどんなプレゼン会になるか、今から楽しみです!

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