『カッパン(活版)』に触れてみよう!ワークショップを開催しました。
活版印刷は商業印刷としては生産性の低さから廃れてしましましたが、圧をかけて印刷する事で独特の陰影が出ることや、擦れや滲みなどが味となってその価値が見直されています。co-lab墨田亀沢では、印刷の価値を再定義する(re-printing)という観点から、活版印刷にも注力しています。今回は、活版印刷機を使って、ミニメッセージカード3種とコースターを印刷するワークショップを開催しました。
まず最初に大きな紙からカッティングプロッターを使ってコースターを切り抜く作業を見学して頂きました。カッティングプロッターって何?と言う方は、こちらをご覧ください。
次に、お好きな紙のカードを選んでいただき、いよいよ活版印刷の体験です。参加された皆さんは活版印刷が始めてで、最初はうまく印刷できませんでしたが、数枚の試し刷りを体験するときれいな刷り上りとなり、笑顔で活版印刷を楽しんでいただきました。
時間の余裕があったので、インキが乾いているうちに薬剤を掛け、熱処理する事で文字が浮かび上がる『バーコ印刷』も体験して頂きました。
活版印刷の体験が終わったとには、サンコーの協力で、当初の予定にはなかった印刷工場の見学を行いました。休日の工場見学ですと、機械が動いていない事が多いのですが、今回のイベントは平日の開催だったので、機械が稼働していました。なので、大きな印刷機の内部を見学したり、白い紙が印刷機を通り印刷されて出てくるところを興味深げに見られていました。印刷の原点である活版印刷を体験した後だけに、オフセット印刷がどんな仕組みなのかも理解しやすかったようです。
参加された皆さんには、満足していただけたワークショップだったと思います。ご自身で印刷したカード等をしっかりとお持ちになり、「私、印刷屋さんになれるかも・・・。」の言葉と笑顔を残して帰られました。参加していただいた皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
co-lab墨田亀沢では、このようなワークショップ以外にも、活版印刷を使った名刺やはがきの印刷の受注、活版機をレンタルしてお客様に印刷をして頂く、などの活版印刷のメニューをご用意しております。詳しくはこちら。
(越村)