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co-lab墨田亀沢の毎日

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第3回プレゼン会を開催しました

6月23日にco-lab墨田亀沢として3回目のプレゼン会を開催しました。このプレゼン会は、新しく入った方の歓迎会を兼ねて、メンバーの方にお仕事の内容などをプレゼンして頂いています。これによって、メンバーさん同士がお互いの得意分野を理解し、コラボレーションを誘発していくことを意図しています。
乾杯からの食事をしながら、カジュアルな雰囲気でスタートしました。今回のお弁当は、スマイルキッチンさんにお願いしました(写真を撮り忘れました…)。スマイルキッチンさんはスカイツリーのすぐ近くの小さな洋食屋さんで、素材の味を活かしたシンプルなお料理が特徴のお店です。
まずは、co-lab企画運営代表の、春蒔プロジェクト田中陽明さんから。今回、プレゼン会が初めての方もいらっしゃるので、co-labとは何か?そんなお話しを頂きました。
「co-labは今から13年ほど前に、クリエイターサポートの場となることを目指して、場所をシェアし、人と人とのつながりをシェアしながら、そこに仕事が投げ込まれて仕事をシェアできる。そんな事を目指してスタートしました。そして、組織と個人の中間領域にある、緩やかな集合体による集合知を持って仕事をしたいと思っています。この場所の特徴としては、クリエイティブ思考に優位性を置いたコミュニティーを目指していること。ピア効果と呼ばれる、有能な人が集まり、切磋琢磨してお互いを高め合える場であること。などがあげられます。」そして、メンバーさん同士のコラボレーションにより実現した、様々な事例についての説明がありました。また、ここでは書けないのですが、co-labとして新しい取り組みが進んでいる事についての発表もありました。
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続いて、最近入会されたメンバーさんからのプレゼンテーションです。
 

臼井利彦さん(株式会社CUE)

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co-lab墨田亀沢の事業主であるサンコーと同じ印刷会社である、(有)D&Pメディアのグループ会社として、東京の営業拠点としてco-labを利用されています。付加価値の高い印刷に特化されていて、特殊加工が得意です。最近人気なのは、可食印刷と呼ばれる食べ物へ使える印刷物で、海外へも輸出しているそうです。また、絆創膏と同じ糊を使ったフェイスシールも人気とのことで、実物を見せて頂きました。
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現在はハロウインの仮装などに使われているそうです。このような面白い素材を見ると、皆さんクリエイター魂に火が着くようで、「こんなシーンで商品化したい。」といった意見で盛り上がりました。このようなシール印刷以外にも、大型のポスター、厚紙への印刷を得意とされています。また、代表の小粥氏は、メディアユニバ―サルデザイン協会の理事も務められています。
 

榎本次郎さん(Edomond Office)

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今年の4月にNHKの首都圏ネットワークという番組でco-lab墨田亀沢を取り上げて貰いました。その放送をたまたまご覧になって、次の日に訪問して入会されたのが榎本さんです。数年前までは大手ゼネコンで主に海外を中心に活躍されてきました。退職を機に、社会の課題を解決するソーシャルビジネスをしたいと考え、co-labに入会されました。ゼネコンでの技術部門での経験を活かし、地震やそのあとに来る津波から身を守る、家の中で使えるようなシェルターの開発を行っていらっしゃいます。そんな榎本さんの原動力は、「自宅で一緒に暮らしている94歳のお母さまを守りたい」という強い想いです。サラリーマンとして勤め上げた後に、誰かのために役に立つことを仕事として取り組む。co-labではそんなメンバーさんが他にもいらっしゃいますが、そんな人生ってとても素敵だと思います。
 

井筒大輔さん(構成作家、アニメ・イラスト制作)

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井筒さんは、事務所に所属して放送作家として経験を積んだ後、FLASHアニメなどの制作も含めて「トータルで映像制作を手掛けたい。」と考えてフリーランスになられました。現在はWEBアニメや雑誌のイラストなどの企画・制作を行っていらっしゃいます。また、教育番組、広告、ミュージックビデオ、など様々なジャンルの映像制作も手掛けられていています。普段、コ・ワーキングスペースの端の方の席に座って、寡黙に仕事をされている姿が印象的な井筒さんですが、出来上がるった品は思わず「ニヤっ」と笑ってしまうようなものばかり。「硬い話を柔らかく見せて行きたい。」と想いを語っていらっしゃいました。
 

濱田梢さん(P・R creative代表)

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ご本人を「何でも屋」と表現される濱田さんは、グラフィックデザイン、web・映像の制作、ディレクションと幅広いジャンルを手掛け、主に4つの団体で活動をされています。1つ目は中小企業家同友会江戸川支部。その名の通り、中小企業の経営者の集まる勉強会です。クリエイターさんが所属しているケースは少ないのですが、その分クリエイターさんとの接点が少ない製造業の会社などから相談を受ける事も多いとか。2つ目は防災ガール。これは、「もっと防災をオシャレでわかりやすく」をコンセプトに、20代・30代の防災に感度の高い女性を中心とした、防災意識を高めていく活動です。3つ目は医療に関わる製品・サービスのブランディングやプロモーションにも取り組まれています。4つ目は江戸川区の区議会議員と「宗教と政治の話しはするな!」というyoutube内での番組にも出演されています。中小企業、医療、政治といった、クリエイターがなかなか入りにくい領域で活躍をされているのが特徴です。
 

深川信彦さん・八島克也さん

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最後にプレゼンして頂いたのは、初期からのメンバーである深川さんと八島さんです。今回、このお二人のコラボレーションによって、「すみだ点トリかるた」という新しいプロダクトが生まれました。このかるたが生まれるまでの経緯は、以前にこのページでもお伝えしたとおりです。深川さんがco-lab墨田亀沢に設置されている複合機でかるたを印刷しようとしていたところに、受付スタッフである越村が声をかけ、その場にたまたま八島さんがいらしたのが始まりだったそうです。確かに、サンコーのオンデマンド印刷機で印刷したほうが、印刷のクオリティははるかに高く、紙質も選ぶことができます。そこから話しが始まり、最終的にはパッケージまで一緒に開発することになりました。
もともとはボランティアの方々による手作業で作られていたかるたに、プロのデザイナーが入ったことで、従来とは反応が全く変わり、「お金を出しても欲しいと言ってもらえる製品となった。プロのデザインの力を再認識した。」と深川さんは話されていました。デザインをされた八島さんからは、「もともとボランティアの人たちがおもいを込めて作ったものなので、そのデザインを尊重してデザインを行った。デザイナーの自己主張ではなく、使い手の立場に立ってをデザインした。」と話しをされ、お二人の相手を気遣う気持ちが作りだしたコラボレーションなんだなあ。と感じました。これからもこんなコラボレーションが起こって行く場を作っていきたいと思います。
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中締めに記念撮影をして、その後は飲み会に突入しました。仕事の都合などでプレゼン会に参加出来なかった方も途中から合流し、夜更けまで懇親会は続きました。お酒が入ると、チームCMYKとチームRGBに分かれるのは、この拠点の特徴かもしれません。
 
チーフ・コミュニティー・ファシリテーター 有薗

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