活版印刷による名刺作成ワークショップを開催しました。
7月27日~29日の3日間、co-lab墨田亀沢のメンバーさんを対象とした、活版印刷を使った名刺作成ワのークショップを開催しました。
活版印刷は初体験という人がほとんどで、最初は戸惑いながら印刷機を操作していましたが、10枚前後印刷すると慣れてきてリズミカルな動きで楽しみながら、ご自身の名刺を印刷されていました。
100枚・200枚といった枚数の印刷は、現在のオンデマンド印刷機を使ったら、ものの数秒で、安定した品質で出力をする事ができます。しかし、活版印刷の場合は、出来上がったデザインから樹脂版を製作し、印刷機にセットし、綺麗に印刷ができるまで版と紙の当たり方などのセットアップを繰り返し、そこから1枚1枚手作業で印刷を行います。そして、出来上がりもかすれがでたり、滲んだり・・・。でも、1枚ずつ違う表情を見せることや印圧を掛けることで生まれる微妙な陰影が味になります。
けっこう力の必要な作業なので残り数枚で力尽きて他のメンバーに手伝ってもらう人、後半に調子が出てきて200枚以上印刷する人、持ち込んだ紙で活版印刷の面白さを追及する人などなど、皆さん楽しく名刺を作成していました。また、文字にカスレの出た名刺もありましたが、自分で印刷した名刺ということで「名刺交換のときの話題の一つ」と合格点を出されていました。
印圧をかけることで、印刷面に凹凸ができ、独特の陰影が生まれます。
1階にあるサンコーの印刷工場ですぐに特色を練ることができるのも、このワークショップの特徴の一つです。
牛乳パックから作られた紙に印刷を行いました。写真はありませんが、木材を使った紙にも印刷をしました。オフセットやオンデマンドでは刷れない紙に印刷できるのも、活版印刷の特徴の1つです。
順番の待ち時間には、パソコンに向かい仕事をして頂きながらのワークショップでしたが、メンバーさんの協力もありおおいに盛り上がりました。無事印刷を終えたメンバーの中には「次はいつやりましょうか?」と話す人がいるほど、皆さん十分に楽しまれたワークショップでした。
co-lab墨田亀沢 コミュニティ・ファシリテーター 越村光康