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第15回プレゼン会を開催しました

2022年12月8日、第15回プレゼン会を開催しました。
プレゼン会は、メンバーさん同士がお互いの得意分野を理解し合い、コラボレーションのきっかけを生み出す場として開催されています。
今回はco-labに集合するメンバーと、オンラインで参加するメンバーによるハイブリッドな開催。13名が現地に集まり、みんなで乾杯からスタートしました。
プレゼンターは竹下仁さん、古川朋弥さん、水落祥さんの3組です。

プログラミング教育は創造性を養う

トップバッターは竹下仁さんです。もともと、竹下さんはシステムエンジニアで大手企業の業務システム開発に携わっていましたが、2015年から小中学生を対象にプログラミング教育を開始し、プログラミング教室のフランチャイズ事業で教育カリキュラムの作成や子どもたちが学べる動画を作成しています。

フランチャイズの教室では、主にビジュアルプログラミングという小さな命令のブロックをマウスでドロップ&ドラッグして大きな処理や制御の流れをつくっていくツールを使います。
竹下さんはその代表的なツールであるスクラッチを見せてくれました。現在、こうしたツールでプログラミングを学ぶフランチャイズ加盟教室が200か所、約2000人もいらっしゃるようです。

スクラッチの作動中画面

また、最近話題のノーコードについても解説していただきました。ノーコードはプログラミングせずにスマホのアプリやwebサービスを開発する手法で、プログラミング言語の知識がない人でもシステムを作れます。ノーコードを学べば、業務を知らない社外の人に外注するよりも、業務を知り抜いた自分たちで開発できるようになり、コストもかからず仕事の能率も成果も上がることも期待できます。
こうした活動で竹下さんが目指してるのは、プロの養成より社会全体のデジタル活用知識や技術の底上げで「日曜大工ならぬ週末開発者、市民開発者を増やしたい」とおっしゃいました。そうした教育の充実がビジネスやエンタメが生まれる土壌になればよく、デジタルツールによって自己表現や課題解決につなげてほしいと希望を述べられました。

地元の面白いモノを見つけて魅せる

続いてのプレゼンターは古川朋弥さんです。古川さんは出版社で働いた後、「ずぼんぼ」という江戸時代に生まれた紙製の江戸玩具や木版画の制作をされています。プレゼン会では近年の活動を豊富な画像とともに紹介されました。

2020年には、隅田川 森羅万象墨に夢というアートプロジェクトに参加し、ずぼんぼが茶わん姫という妖怪に出会い、隅田川の花火を見せようと空を飛ぶ『茶わん姫ものがたり』というアニメーション作品を制作。映像作家の横田光隆さんを監督に、脚本とイラストレーションを担当しました。

2022年の10月には、北千住にある仲町の家という日本家屋で、地口行灯(じぐちあんどん)とずぼんぼを組み合わせた展示を行いました  (仲町の家パイロット企画・公益信託あだちまちづくりトラスト助成)。
また、近年古川さんは河口湖に拠点にあるMI-LABと業務委託契約をされ、木版画の制作やワークショップのスタッフをされています。初心者の方に教えるだけでなく、ワークショップ参加者に専門店を案内する道具ツアーのガイドもなさっているとか。
最後、木版画の制作で3か月間、福島県の西会津町で滞在制作をした話を伺いました。木版画は和紙に摺ることが多いのですが、西会津町では自分で漉いた紙で作品を仕上げ、展示するという体験をされたそうです。

左:和紙の材料、楮の皮をはぐ/右:黒沢集落の虫送り

古川さんはこの滞在制作で、ずぼんぼと同じように「地域ならではの面白いものを見つけ、制作に取り入れるのが得意かもと気づいた」と話していました。これから古川さんがどの地域の文化とコラボレーションして作品をつくるのか楽しみです。

かかわる人が1つになれる広告制作を

最後のプレゼンターは水落祥さんです。水落さんは新卒でIT営業の職に就いたあと、関西の広告代理店や東京の広告制作会社でコピーライターとして活動され、今年からフリーランスのコピーライターとして独立されました。

水落さんのプレゼンは、前半にこれまでの業務実績を解説され、後半ではコピーライターが広告の仕事にどうかかわるかを説明してくれました。
前半で紹介された実績を具体的にはご紹介できないのが残念ですが、自治体イベント・学校・住宅・食品など多岐にわたる案件を新聞広告・交通広告・web広告・その他販促物など幅広い広告媒体で制作されていると伺いました。やはりキャッチコピーの制作においては、商品の強みや特性にフォーカスして書くことが基本のようです。
後半は1つの広告ができあがるまでを図にして解説してもらいながら、ご自身が大切にしていることを話してくれました。

水落さんの業務はコピー制作だけでなく進行管理も兼ねることが多いそうです。そのためか、デザイナーとの協同に心を配られており、制作においては先に全体の構成をクライアントと共有し、完成形のイメージをしっかりすり合わせてから制作を開始するそうです。構成を建築においての設定図と捉えて事前に内容を詰めておくことで、制作途中で大きな修正が発生することを防ぎ、クライアントと制作チームの双方にできる限りストレスをかけない進行を心掛けているとおっしゃいました。
最後にフリーランス1年目としてco-labメンバーから学びながら積極的に仕事をしたいと展望を述べられました。

懇親会で終電を逃しかける

プレゼン会が終わって、恒例の懇親会へ。今回もお酒を楽しみながら会話が弾みます。
年末にも関わらず現地で参加してくれる方が多く、話を皆で盛り上げることができました。
永らくイベントが無かったので、以前のお酒が大量に残っていて、それを片っ端から空けていきました!
気づいたら12時。皆さん、終電がなくなる!と慌てて帰りました。次回のプレゼン会が楽しみです。

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