第8回プレゼン会が開催されました。
2月14日、第8回プレゼン会を開催しました。プレゼン会は、メンバーさん同士がお互いの得意分野を理解し合うことで起こる、コラボレーションの誘発を意図して開かれています。
半年以上間が開いてしまいましたが、新メンバーが続々!今回は、4名の新メンバーにご自身のお仕事や人となりをプレゼンしていただきます。
と、その前に、株式会社サンコーが昨年末から製本事業をスタートしたご報告を兼ねて、製本機のデモンストレーションを見ていただくことに!
作業を披露するのは、昨年サンコーに入社された権平さん。しかし、今日のプレゼン会には、彼の製本修行先である「篠原紙工」の社長、篠原さん(co-labメンバー)が参加されています。お世話になった会社の代表を前に、緊張の色が隠せない権平さんです。
今回は、中綴じというシンプルな製本ができる機械、チラシなどを折れる折り機、裁断機を動かします。サンコーで仕上げられた印刷物が機械に吸い込まれると、あっという間に加工されていきます。製本のお仕事は、形にするための数値設定がもっとも難しいところ。状況を見ながら設定を調整し、本やチラシの形にしていきます。失敗すると、印刷からやり直しなので責任重大です。
権平さんによるデモンストレーションも無事終わり、いよいよプレゼン会本番。
この日はなんと総勢23名のメンバーさんが集まって盛大に乾杯! 日本酒、ワインの一升瓶が並ぶと圧巻ですね。今日はバレンタインデーということで、TOMTOMさんのケータリングにも色鮮やかなドルチェが^^
トップバッターは、OTOMOの鈴木貴達(たかみち)さん。
20歳から紙広告事業で起業された鈴木さん。お母さんが難病で視覚障がい者を抱える中、視覚障がい者をサポートする同行援護を知り、2年前に援護支援の事業所「OTOMO」を立ち上げたそう。 今では援護支援をベースに不動産事業等にも取り組み、ビジネスとして成立させています。
足立区 西新井でスタートした事業ですが「地元企業が提供する方が、福祉事業は安心して利用される」と感じ、昨年11月にサテライトオフィスとしてco-labを選ばれました。今は、墨田区の方にサービスを届ける際の拠点となるかどうか実験中です。
続いては、阿部千草さん。新潟出身のフリーランスエディトリアルデザイナーであり、アートディレクターでもある多彩な方です。
カタログや雑誌などのページものに特化したグラフィックデザインを担当しながらも、全体のディレクションもされています。ストレスがなく、シンプルでクリーンな印象のデザインが素敵。膨大な実績紹介に「働きすぎでは…!!」とざわつく会場。旦那様の実家が営む果樹園のブランディングまでされています。
今はファッション系のお仕事が多いそうですが、この先やってみたいものは写真集や教科書、フォントの製作だそうです。
次にプレゼンされたのは、特殊電子回路株式会社の代表を務める内藤竜治さん。co-lab墨田亀沢の近所にお住まいの技術士です。
電子回路全般、プログラミング、LAN、ネットワーク関係を得意分野とされていて、店舗什器の照明が点かずに困っていたco-labメンバーの前に現れ、回路をつなぎなおして助けてくださったというエピソードも。2003年に独立以来、電子回路の設計で順調に売上も伸ばしたそうですが、聞けばなかなか波乱万丈な15年間。特に、会社の売上が伸びているのに利益が下がった時期があり、その理由が
・考えなくていい利益率の低い商品に手を出した
・見栄を張って家賃が高すぎる事務所を借りた
・なんとなく寂しいから人を増やした という衝撃の告白(笑)
co-labなら下二つはすっきり解決!のはず。仕事場が近所になり、お子さんとの時間も増えて充実しているそうです。
トリを飾るのは、田渕智子さん。すでにco-labメンバーである篠原紙工社長、篠原さんの右腕として、社内外に会社の価値観を伝えている方です。co-labでは、価値観を伝えるための文章作成などをじっくり行っています。スコットランドへの留学経験があり、英語関係で手伝えることがあればと話されました。
田渕さんが篠原紙工に入社されたきっかけは、篠原紙工の4Fに設けられた、紙加工や製本について広く知ってもらうための場『Factory4F』を訪ねたこと。会社の利益に直結しない可能性がある中、場を持つことで業界内外を盛り上げたいという心意気に感動したそう。経営者と社員の考えのギャップを埋めれば、篠原紙工は伸びると感じた田渕さんは、信念をもって会社の方針を社内に伝え続けています。
プレゼンが終わると、いつものざっくばらんなトークタイム。
特に、今日のプレゼンターはバラエティーに富んでいたこともあり、空間いっぱいにエネルギーが感じられました。ここで生まれたつながりが、きっとまた新しいプロジェクトやプロダクトを生み出す。誰も閉じていないし、かといって無遠慮に踏み込むこともない。この絶妙な距離感は、お互いの能力や事業に対して自然と尊敬の念を持っているからこそ保たれているのだと思います。