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Who’s working? 第5回 草野明日香さん

6月 17日 Who’s working? 第5回 草野明日香さん

co-lab墨田亀沢には様々な活動をされているメンバーさんがいらっしゃいます。
その活動をインタビュー形式でご紹介するシリーズ“Who’s working?”
第5回目は編集者・ライターの草野明日香さんです。

編集者・ライターの草野明日香さん

今回、草野さんには現在のお仕事やco-lab墨田亀沢に入ったきっかけなどについて伺いました。
インタビュー&構成:今野和人(co-lab墨田亀沢:re-printing/コミュニティ・ファシリテーター)


ライターになるまで飲む!

――現在のお仕事は?
編集者、ライターとして仕事しています。
――ライターをはじめたきっかけはなんですか?
人となりを知ることで、物事が進捗したり好転したりすることを前職の仕事で実感したのがきっかけで、面白い人たちを紹介することで誰かの後押しをしたいと思いライターになりました。前職の鉄道会社に勤めていた時に上司や同僚と飲む機会が多く、酒場に行くと仕事では厳しい人がやわらかい表情で話していたり、面白い一面を見せてくれたりと、職場とは異なる表情を垣間見える瞬間があって。コミュニケーションをとって一人ひとりの新たな一面を知って人となりが見えると、仕事が以前よりも活発でスムーズなやりとりができたことが多々ありました。自分以外の誰かの個性や面白さを知るだけでも、何か前向きに物事が進んでいくこともあるのではないかという仮説を立て、まずは自分の言葉で伝える手段としてライターの道に進むことにしました
――ライターの仕事の糸口がわからないのですが、どうやって最初の仕事を得たんですか?
酒場ですね(笑)。前職を辞めたあと、しばらくはなにもやりたくない気持ちだったんです。なので3か月間、退職金を使い果たすまで飲みました。
――飲みたい気持ちはあったんですね(笑)。
そうなんです。いま振り返ると飲み会での会話がプレゼンをしている状態のようになってたんです。「この先どうするの?」「大手企業をなぜ辞めたの?」と聞かれ続け、答えていくうちに自分がやりたいことが定まっていって。幸運にも川越の印刷会社の社長に「うちの仕事やってみる?」と声をかけてもらいました。
川越お散歩手帳

ライターのピンチとチャンス

――最初のうちは、どんな苦労がありました?
価格交渉ですね。1記事の報酬をどう相手に提示していいかわからなかったんです。
――どうやって、コツをつかんだのですか?
先輩のライターさんに教わりながら、だんだんとつかんでいきました。どんなメディアで、どのような条件、どれくらいの記事のボリュームで執筆するかを伝えて、「率直にいくらで請けられますか?」と聞いていました。そのうち、時給換算にしたとき、この価格は絶対に割らないようにするとか、自分の実力も踏まえて交渉できるようになりました。
――では、ライターになってどんないいことがありました?
ライターの魅力は、誰にでも会えるチャンスがあることですね。仕事として経営者のリアルな話とか今活躍している人の話を聞けるので、ライターの特権というか面白いところだなと思います。いろんな情報をインプットしたうえでインタビュイーの話を聞き、記事にアウトプットする。聞いたことをきちんと外に発信できるのがいいなと思います。

co-lab墨田亀沢に入って

――co-lab墨田亀沢は何で知りました?
生まれも育ちも墨田区で、区内の企業に勤めるうち、印刷会社のサンコーのことが気になっていました。社長の有薗さんは、クリエイターの価値を理解しチームに巻き込みながらクリエイターとともに自社を向上させていこうという発想をもっている方です。そんな方はこれまで私の身近にいなかったし、こんな面白い先輩が地元にいること、しかもクリエイターが集う「場」を運営していると知って、co-lab墨田亀沢に関心を持ったんです。
――普段、ここをどういうふうに利用していますか?
基本的には作業や打ち合わせに使っていますが、ちょっと誰かに意見を聞きたいときや相談したいときにも行くようにしてます。
――いいですね。入ってみてよかった点は何ですか?
距離感がすごくいいです。いろんなシェアオフィスに行ったことがあるんですが、イベントとして交流会はあっても、日常的な交流が生まれていないように見えました。co-lab墨田亀沢は集中して作業できるし、メンバーさんとごはんを食べながら相談し合うような気軽さもあって、空気感や距離感は絶妙だなと思います。
――最近だとどんなコラボレーションがありましたか?
墨田区と東武鉄道でつくる北十間川エリアの広報紙の編集担当をしました。紙面のデザインをメンバーの青木(佳代)さんに、印刷をサンコーさんにお願いしました。チームco-labで何か制作をしたいと思っていたので、それが叶ってよかったです。

草野明日香さん 青木佳代さん

〈草野さん(左)とデザイナーの青木佳代さん(右)〉

――では、どんな人にco-labを勧めたいですか?
個人でも法人でも、なにかを気軽に相談できる場所がほしい人ですかね。自分がもっているものを掛け合わせて、こんなことがしたいという想いがある人はすごくマッチしてるんじゃないかと思います。

いまと未来で大切にしたいこと

――墨田区で好きなお店はどこですか?
いっぱいあるんですけど、最近はシーシャのお店の『SHISHA 哲』
に通いつめてます。昼間から開いていてWi-Fiもあり、ゆったりできるからシーシャを吸いながら作業することもあります。いろんな人が訪れるので、co-labに雰囲気が似てるかもしれません。干渉もしないけど、何かあれば会話に入りやすい雰囲気ですし。あと、お店の魅力として、マスターの素直さや仕事に対する真面目さもあって。地元に溶け込もうと試行錯誤するのが素敵だなと思っています。おすすめのお店を伝えると、すぐに行きますし(笑)。そういう姿を街の人も見て、「がんばってるね」と評価しているようです。
――最後に。これからしたいことはなんですか?
編集やディレクションの重要性を事業者やクリエイターに伝わるようにしていきたいです。
事業者もクリエイターも「いいもの」をつくりたいという想いは同じはずで、それぞれが最大限のパフォーマンスができることが理想です。「いいもの」が何かというのは共通理解を持つことが大事だと思っています。編集やディレクションは、それぞれがよいパフォーマンスができるようコミュニケーションを図り、プロジェクトを遂行していく大切な役割を担っています。そのために、いろんなプロジェクトに参画して編集担当としての領域を広げていくというのが、いま私の取り組んでることなんです。


ライターという仕事をどうやって始めるのか謎だったのですが、草野さんが初めの仕事を飲んで獲得されたと聞き、そのタフさに感銘を受けました。ただ、もちろん単純に飲んでいたら棚からぼたもちで仕事を得たわけでなく、その席での草野さんの言語化する力や話を楽しんで聞く姿が相手を触発したからだと想像します。いや、それよりもまず、多くの人と飲むためには「人と話すのが好き」という大前提があるでしょう。草野さんと会ったことがある人は、その大前提を共有してもらえると思います。
次回は「株式会社KIJIN」の石川玄哉さんにお話を伺います。お楽しみに!