プレゼン会を開催しました
プレゼン会とは
co-labでは、メンバー間のコラボレーションが行われ、企業型の組織とも、フリーランスでもない、集合知をもってプロジェクトを推進していく事を目指しています。そのために、各メンバーが取り組んでいるプロジェクトなどをお互い紹介し合う場として、プレゼン会を定期的に実施しています。co-lab墨田亀沢としては初めてのプレゼン会が12月4日(金)19時から、ビールと軽食を片手にスタートしました。今回は6名のメンバーさんより、いま取り組んでいるお仕事についてプレゼンして貰いました。
有限会社モアナ企画 三田大介さん
最初のプレゼンターである三田大介さんは、co-lab墨田亀沢の第1号メンバーで、立ち上げの企画から参加していらっしゃいます。
中小企業が変革をするためには様々な補助金を獲得する事が大切なのですが、そのためには夢のある企画書を書く必要があります。複雑な事柄をシンプルにまとめるのが得意な三田さんは、そのような企業の補助金申請のコンサルティングや、クリエイティブディレクションなどを手掛けられています。それ以外にも、すみだを拠点に活動するクリエイターの団体であるすみだクリエイターズクラブ(クリクラ)の主要メンバーとして、他のクリクラのメンバーとともに区内の福祉作業所の商品開発サポートなども手掛けられています。さらには、クラフト作家やアーティストが集まるすみだ川ものコト市の実行委員を務めたりと、すみだでは知らない人が居ないほどの有名人です。
株式会社FLAGS 降旗剛さん
二人目のプレゼンターである降旗さんは、墨田区内にある創業支援支援施設であるKFCクリエイティブスタジオの卒業生で、2つの顔を持ったクリエイターとして活躍をされています。1つ目の顔はアートディレクターとして、企業のロゴデザインやブランディング、制作物のディレクションなどを手掛けられています。co-lab墨田亀沢の事業主であるサンコーも、ロゴマークのデザインなどでお世話になっています。もう1つの顔はgravitationという、デザイン サッカーTシャツのブランドをお持ちで、Tシャツの売れる時期である年夏前後は、とても忙しい日々を過ごされています。プレゼンでは今まで手掛けられたグラフィックからTシャツまでの様々作品をお持ちいただき、テーブルに広げて説明をされていました。
office #9 竹下仁さん
竹下さんの本業はシステムエンジニアで、金融関係などお堅い業種のシステムの開発を多く受託されています。そのため、今までの仕事内容を発表しようとすると「某大手通信会社の×××のシステム開発を担当」といった形になってしまうと苦笑されていました。
現在は、そのようなシステム開発と並行して、スクラッチというM.I.T.が開発したプログラム言語を活用した、子供向けのシステム教育に力をいれていらっしゃいます。ジュニア・プログラミング・クラブ・QUESTというスクールを、毎月第3日曜日の午前中にco-lab墨田亀沢にて開催していますが、従来のような英語と数字と記号を記述するプログラミングではなく、ブロックを組み合わせてコンピューターに指示を書く事で、お子さんでも楽しくゲームを作りが出来るメニューとなっています。今後は、このようなプログラミングスクールのノウハウをフランチャイズ展開されていく予定です。
グラフィックデザイナー 八島克也さん
グラフィックデザイナーとして長いキャリアを積まれ、様々なジャンルのデザインを経験された八島さんは、メンバーさんの中でco-labにお越しになる頻度が最も高い方です。サンコーが受注した印刷物のデザインなども、色々とお世話になっています。また先日のスミファでは、ワークショップで使うクリスマスカードのデザインをして頂きました(イベントの様子はこちら)。
プレゼンではお仕事の話しに加え、「お子さんの通う小学校でPTA活動にお父さんが参加したくてもしづらい雰囲気がある」という問題意識から、7年1組というお父さんのクラスを作り、名札をモチーフにしたデザインの掲示物などを作り、例えば入学式で写真撮影のお手伝いをする。運動会の片づけの協力をお願いするなど、お父さんが活動しやすい雰囲気作りを行った事例を紹介し、「デザインがコミュニケーションを円滑にし、課題解決に貢献出来る。」というご自身のデザインに対する信念について語っていらっしゃしました。私も、小学生の子供を持つ父親として、身近な話題でデザインの持つ力を再認識させられました。
コンテンツクリエイター 西川台助さん
20代後半の西川さんはメンバーの中で最も若手です。ご自身が極度の対人恐怖症で、かつ吃音症でもあったのを、脳科学の知見を用いて解決に導いた経験をお持ちです。「ご自身が問題を解決したメソッドを多くの人に提供して、同じ悩みを持つ人を助けたい」と考え、現在はお仕事をしながら独立の準備をしています。会社勤めが終わってから毎日遅くまでサービスインに向けたwebサイトの作り込みなどをされています。プレゼンではなぜ独立をしようと考えたのか。そして、どのようなビジネス展開を考えているのか。そのようなことが話されました。スタートアップの際にはリソースが限られるために苦労する事が多くあります。co-labには様々な得意分野を持ったクリエイターさんが居るので、その人たちの力を借りながら、事業が順調にスタートしていってくれたらいいなと思っています。
有限会社篠原紙工 篠原慶丞さん
最後のプレゼンをされた篠原さんは、篠原紙工という製本会社の社長さんです。この会社はとても変わった会社で、紙加工の広場というコンセプトのFactory4Fというスペースを持ち、様々なイベントやワークショップを定期的に開催したり、デザイナーさんが変わった製本をやりたいと考えた時に、出来るところがなくて最後にたどり着く場所になっていたり、印刷加工連という文具ブランドを数社共同で展開していたりします。印刷・加工の業界誌では毎月のように取り上げられている業界では有名人で、私がひそかに目標にしている経営者だったりします。プレゼンでは、そのようなユニークな事業展開の他に、会社に居るとどうしても実務に振り回されてしまい、経営者として未来に向けた仕事に時間を使いづらい。ということで、会社から離れた第2のオフィスとして利用することになった経緯などもお話し頂きました。
春蒔プロジェクト株式会社 田中陽明さん
最後はco-labの企画・運営をされている春蒔プロジェクトの田中さんにお話し頂きました。コレボレーションが誘発される場としてのco-labのコンセプトや、実際にメンバー間のコラボレーションによって生まれた商品の事例。墨田亀沢が出来るまでのいきさつなどについて話をして頂きました。co-lab のコンセプトについて、詳しくはこちらをご覧ください。
そして、プレゼン会当日は降旗さんのお誕生日。ということで、ささやかながらサプライズでケーキのプレゼントをさせて頂きました。
最後にみんなで記念撮影。表情がちょっと硬いですね。
体調不良で参加出来なかったメンバーさんや、来月入会予定のメンバーさんもいらっしゃるので、これからもこのような交流のイベントは定期的に開催していきたいと思っています。
≪チーフ・コミュニティ・ファシリテーター有薗≫