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co-lab墨田亀沢の毎日

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Who’s working? 第1回 かようびデザイン 青木佳代さん

co-lab墨田亀沢には様々な活動をされているメンバーさんがいらっしゃいます。
その活動をインタビュー形式でご紹介するシリーズ“Who’s working?”
記念すべき第1回目は『かようびデザイン』の青木佳代さんです。
現在、青木さんはパッケージデザイン・チラシやリーフレットのグラフィックデザインから製造や手配までと多岐にわたる仕事をされています。
今回、青木さんにはco-lab墨田亀沢に入ったきっかけや日々のお仕事、墨田の魅力について伺いました。


co-lab墨田亀沢を選んだ理由

――co-lab墨田亀沢に入ったきっかけは?
約3年前に会社を辞めてフリーで仕事をするにあたって、シェアオフィスを探していました。代表の有薗さんとはFacebookでつながっていて、浮世絵のワークショップを北斎美術館でしているとか、シェアオフィスオープンの投稿などを見てました。ほかにもシェアオフィスはいくつか知っていたんですけど、ここがいちばんビジネスっぽく、仕事での関わりが近い気がして入ることにしました。
――家だと仕事は進まなかったですか?
全然だめです。寝ちゃうし本読んじゃうし、テレビ見ちゃう。
――カフェでもだめでした?
わたしデスクトップの大画面で仕事したくて。
――なるほど。ここは印刷会社のサンコーが下にありますが、どのように利用してますか?
オフセット印刷をお願いするときは、営業の方を通すときもありますし直接行くときもあります。
――職人さんとのコミュニケーションはどうですか?
職人さんは聞くとしっかり答えてくれますよ。自分がやってることに対して興味をもってくれるっていうのは誰でもうれしいと思うんですね。
――営業の人はどうですか?
みんな温和で、わりとのんびりしてる人が多い印象ですね。

co-labでのコラボレーション

――ここに入ってどんなコラボレーションがありましたか?
サンコーさんからお仕事をいただいてますし、この前はライターの草野(明日香)さんと一緒に東武鉄道と墨田区が発行するフリーペーパーの仕事をしました。
篠原紙工さんとはもう数えきれないほど仕事をしています。わたしが篠原さんに仕事を依頼するときもありますし、篠原さんが私に依頼するときもあるし。わたしが仕入れをすることもあるし、アルバイトで雇われることもあるし、あらゆる業務形態を網羅してます(笑)。打ち合わせもここでしてますね。

――どんな人にco-lab墨田亀沢を勧めたいですか?
自分から他の人に関わっていける人がいいと思いますね。個人で黙って仕事する場としてもいいとは思うんですけど。もし、つながりとか求めているのであれば、積極性はあったほうがいいかなと思います。

代表作の発想

――代表作の『Hako de kit』の話をお伺いします。「商品のための箱」ではなく「商品としての箱」というキャッチコピーですが、実際何に使うかというより箱自体に惹かれて買ってる人が多いですか?
Hako-de-kitは「柄がかわいい」という理由で買ってる人が多くて、機能性は二の次ですね。
――買った後、中身を入れない人も多いんですか?
多いです多いです、買って満足の人も多いです。
――もう1点、青木さんの商品で有名な『紙ナプキンメモ』。あの商品はどういう発想から生まれたんですか?
紙ナプキンメモ
紙ナプキンに文字を書いた経験を形にしたくて。銀色のホルダーの部分も紙でつくれるなと思って設計しました。
――紙ナプキンって純喫茶においてあるイメージがあるのですが、もともとそういうお店が好きなんですか?
好きです好きです。おかげさまで、制作したあと純喫茶ブームがきたんですよ。カラフルなクリームソーダなんかも人気出ましたし。純喫茶をテーマにしたポップアップショップにも呼んでもらいました。
――買ってくれるのはどんな方が多いのでしょう。
20代~40代の女性の方が多いです。飲食店とかに置くと、まちがって口を拭こうとしてしまう(笑)。

墨田とのかかわり

――仕事をするうえで墨田区という場所とどう関わっていますか?
墨田の工場見学のイベントである『スミファ』のパンフレットを3年ほどやってます。ほかにも『すみだ向島EXPO』というアートイベントのパンフや『ものコト市』のチラシとか、わりと墨田区のイベントにはかかわっていますね。また、紙の加工や印刷、箱の製造をお願いしている工場が墨田区にはたくさんあって、ご近所で助かっています。

――錦糸町駅をよく利用されるそうですが、錦糸町で好きなお店はありますか?
山田屋さんっていう人形焼き屋さんが好きです。すごくおいしい。駅前にもあるしテルミナの地下にもあるんで、みんなにおすすめしています。たぬきの形がかわいいです。

楽しみなこと、これからしたいこと

――日本最大級の文具の即売イベントである『文具女子博』。昨年も青木さんは例年通り出店されたそうですが、1年の中でどういう位置づけですか?
いちばん集客のあるお祭りですね。ただ、コロナ前は4万人ほど参加してずっと会場にいられたんですが、去年もコロナで人数制限していて2万人くらいに抑えています。
――参加する方は、新しい文具を買えるという楽しみを求めてるんでしょうか?
みなさん限定品をけっこう出されています。先行販売とか。そういうのを求めてくるお客さんが多いのかなという印象ですね。
――最後に。これからしたいことはありますか?
目標をあんまり立てないタイプで。来た話にのるっていう感じです。
――青木さんの場合、人から話がくるから目標を立てずにいいのかもしれないですね。人間関係があるから…………
大丈夫、かもしれないです。
――人間関係があれば目標がなくても大丈夫だと!
…………言い方大丈夫かな?


青木さんを日々目にしていると、デスク席での制作だけでなく、ワークショップスペースの作業や階段下の印刷会社との連携という、co-lab墨田亀沢の機能をフルで活用していただいており、その活動量や幅に圧倒されます。
僕はふだん受付の席からなかなか離れないので、見習ってもう少し動きたいと思いました!
次回は『株式会社 F CONNECT』の江口一啓さんにお話を伺います。お楽しみに!

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